後悔が大きい、歯を失うという体験

2012年11月、雑誌「PRESIDENT（プレジデント）」の特集記事で「リタイア前にやるべきだった後悔ベスト20」が掲載されていました。
その中で、55歳から74歳の男女1.000人を対象に「今、何を後悔していますか？」というアンケートを行った結果、「健康」というジャンルでは、「歯の定期検診を受ければよかった」が１位でした。10代刻みの年代別にみても、全ての年代において、歯の定期健診を受けてればよかったが、上位にランクインしています。

定期検診に通わないと、こんなに歯を失います

下のグラフは、予防先進国と呼ばれている国と、日本との歯科受診率の差と残存歯の数の差です。いかに日本人が歯医者に通う習慣がなく、結果として歯を沢山失っているかが分かります。

80歳で歯を20本以上残そうとする動きを「8020運動」と言います。現在の日本では、80歳のときの平均残存歯数は7〜8本という統計が出ています。多くの方が入れ歯を入れています。それに比べて、なんとスウェーデンでは、80歳の平均残存歯数が20本を超えています。歯が7～8本だけの日本人と、20本以上あるスウェーデン人を比較すると、どれだけ老後の食生活の豊かさに差が出るでしょうか。

歯を守ることができている人は、海外でも日本でも歯医者に通う習慣があります。「痛いから歯医者に行く」のではなく、「痛くなる前に予防に歯医者に通う」ということが大切なのです。

歯磨きやフロスだけでは、歯は守れません。

いくら歯磨きをしても、絶対に落ちない汚れがあるのをご存知ですか？

毎日の歯磨きや、フロス・歯間ブラシを使うことはもちろん効果的です。しかし、徹底的に歯ブラシで磨いて汚れの７０％、フロスをして８０％、歯間ブラシまで行って９０％の汚れしか落ちないと言われています。

それは歯のプロである、歯科医師や歯科衛生士が自分の歯を磨いても同じです。歯磨きやフロスだけでは虫歯は防げないのです。

科学的に歯を守る方法が確立されてきています

虫歯も歯周病が科学的に解明され、特定の細菌による感染病だということが分かったことで、必要な対策も明確になりました。

歯を守るには、歯科医院に定期メンテナンスに来院していただき、プロによるクリーニングで口の中をキレイにすることが必要です。それ以外に、現在のところ歯を守るために有効な手段はありません。

しかし、歯科関係者でさえも、まだまだ正しい知識を持って予防を行なっていないのが現状です。そのため、虫歯・歯周病の予防といえば「歯磨きを毎日しましょう」「歯石を取りましょう」「甘いモノは控えましょう」程度にとどまっています。

当院の予防歯科の特徴